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「ランダム」と「JFAキッズプログラム」との接点について考えてみましょう。
財団法人日本サッカー協会では、2003年から技術委員会キッズプロジェクトを中心に「キッズ指導ガイドライン」作りが進められました。これは、川淵三郎キャプテンの「幼児時代からの普及・育成体制の整備」に関わる基本構想の根幹といえます。「JFAキッズ(U-6)指導ガイドライン」、[U−10の指導ガイドライン]と次々に具体的方策が公表されてきています。
この取り組みの大事なポイントは、科学的根拠(系統的レビュー)に基づいてガイドラインが作られているということです。そして、「U-6」;遊びの時代、「U-8」:学校生活の始まり〜生活環境の変化、プレ・ゴールデンエイジ〜、「U-10」;本格的な思考力の発達〜ゴールデンエイジに向けて〜、「U-12」:ゴールデンエイジ〜学習のために最高の年代〜、というように発育発達の時期を区分して特徴づけていることです。ミュールマン(独)が1957年に報告している生後の脳重量の変化は、出生時に350〜400g(体重比約10%)だったのが、3歳で1,040〜1,100g、6歳で1,200〜1,350g(体重比約8%)、10歳では1,300〜1,400g(体重比6%)、そして男は約20歳、女は約18〜20歳でほぼ完成し(男1,360g、女1,230g)、成人の体重比は約2.2%としており、脳重量は3歳までに成人の約80%、6歳までに約90%までに発達することがわかります。
この脳重量の変化については、生後、脳神経細胞の分裂は行われないので、専門的な言葉で言えば、(1)神経細胞体の大きさの増大、(2)軸策突起と樹状突起の発育、(3)髄鞘形成および神経膠細胞の増加などによるものなのです。分かりやすく言えば、神経細胞同士の伝達網(ネットワーク)が張り巡らされていった結果なのです。ちなみに、出生時の脳細胞の数は成人と同じ約140億個といわれ、誕生後、減ることはあっても増えることはないのです。
上記の神経細胞同士の伝達網(ネットワーク)は、専門用語でいうところのシナプス(神経細胞同士の接合部)によって広がります。そして、このシナプスは優れた刺激によってのみ成長が促され、よくない刺激を与えたり、刺激の少ない環境下では伝達網の密度は低くなってしまいます。動きで見た場合、「走ったら、すぐ転んでしまう」「ちょっと転んだだけなのに、顔にすり傷をつけてしまう子が多い」「動き方が変な子が多い」という現代っ子を危惧する声に結びつくことにもなります。日本サッカー協会が求めるのは、発育発達の時期・生活環境の特徴を配慮して、各年代毎に自然に体を動かしながら、成長とともにサッカーに親しんでいく環境を提供していくビジョンなのです。
ここで、ようやく「ランダム」の出番です。まず、「機械から声が出てくる」「機械から光が放たれる」、そして「当てたと思ったら、すぐ次を指示する光・音が出てくる」という、まさに追いかけごっこ型のゲームの世界に、「U-8」世代の子どもたちは夢中になるのです。得点表示は、「U-10」以降の世代にとり、「もっと得点を増やすには、どうしたらよいか?」という論理的思考の扉を開いてくれます。加えて、試行錯誤による戦略的思考も刺激することになるのです。
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